江戸時代中期に勝算(しょうざん)和尚が創建開山した淡路唯一の黄檗宗の禅寺です。
勝算和尚は、ふご和尚の別名をもち、そのと工夫は人々に敬愛され隆盛期には、堂塔伽藍が整い、背後の双児山にある三十三観音霊場と共に眺望豊かな桃源郷に在する富格な禅寺として信者の絶えぬ名刹でした。
第二十三代の頃から、戦後の混乱により農地解放等の改革で田地を手離し、寺の経営不能困難となり荒れるにまかせていました。
その時、自ら禅宗の僧籍をもち、句画禅一如の精神を持つ南画家 直原玉青画伯が縁ある淡路島の禅寺国清寺が倒壊寸前にあるのを見て、再興を決意したのです。
昭和52年本堂の修復から始め、庫裡、中国風山門、窟門、青丹館茶室素軒、開山堂、月見亭、句画禅亭と寺苑を整え、庭に富貴花ぼたんを育て、昔日に勝る風格を有するに到りました。
国清禅寺では皆様の成就を願う達磨祈願をおこなっています。
禅宗の僧侶であった達磨大師の七転八起、面壁九年の不撓不屈の精神は宗派を超え親しまれています。
達磨大師の不屈の精神にあやかり、目標(願い)を立て、精進努力して無事達成するよう願いをかけます。